そして世界は救われるのです
そして崇めるのです
ディモブライト研究所はただのカルト集団ではない。
教祖、ディモブライト恩師様を中心とし、悪を挫き、弱者を助け、社会に貢献する立派な宗教法人団体なのだ。
俺は、ここの信者(子)を十年ばかりやっている。ランクBの信者(子)の中ではかなりの古株である。
皆、恩師のもとで学び、日々成長していく。俺も入会した当初は右も左もわからくて、様々な方々に迷惑をかけたが、今ではもう一人立ちをし、部下をもつまでになった。
循環。今度は俺が皆を助ける番だろう。と、日課である精神統一の為の座禅を組みながら漠然と考えていた。
「小山さん、今朝の恩師のお言葉、いただきました?」
ふいに声がかかった。同じランクBの信者(子)であり俺の部下でもある、女子高生YUKIちゃんだ。
「ああ。今朝も素晴らしいお言葉だったよな。恩師ってレベルじゃないな」
「ネ申の領域ですよねあれは」
口に手を当て笑う。上品な笑い声が修練所に響いた。
「少しでも恩師に近づきたいな」
と、YUKIちゃんは言った。
「YUKIちゃん。そこで今朝のお言葉だよ」
「ああ! そうですね!」
「心にいつも、ディモブライト」
教祖、ディモブライト恩師様を中心とし、悪を挫き、弱者を助け、社会に貢献する立派な宗教法人団体なのだ。
俺は、ここの信者(子)を十年ばかりやっている。ランクBの信者(子)の中ではかなりの古株である。
皆、恩師のもとで学び、日々成長していく。俺も入会した当初は右も左もわからくて、様々な方々に迷惑をかけたが、今ではもう一人立ちをし、部下をもつまでになった。
循環。今度は俺が皆を助ける番だろう。と、日課である精神統一の為の座禅を組みながら漠然と考えていた。
「小山さん、今朝の恩師のお言葉、いただきました?」
ふいに声がかかった。同じランクBの信者(子)であり俺の部下でもある、女子高生YUKIちゃんだ。
「ああ。今朝も素晴らしいお言葉だったよな。恩師ってレベルじゃないな」
「ネ申の領域ですよねあれは」
口に手を当て笑う。上品な笑い声が修練所に響いた。
「少しでも恩師に近づきたいな」
と、YUKIちゃんは言った。
「YUKIちゃん。そこで今朝のお言葉だよ」
「ああ! そうですね!」
「心にいつも、ディモブライト」