デイジリ
「いやだよ。」

「なんで?」

「汗臭い男のカバンを、君みたいな可愛い子には見せられないよ~ はは。」

「じゃあ遠慮しとく。」

 みさきは入ってきたところと同じ、窓から外へと出て行った。

「そんなに汗の匂いが嫌いなのか… 俺臭いやつだと思われた…?」

 凛はその場に突っ立っていたが、少ししてから凛はカバンをベットの上に置いた。


「まぁ。今のはなかったことにしよw」

「さてと!ブログでも更新するかな!」

 凛は携帯を開き、ポチポチ打ち始めた。





題名:なし

今日も学校だった。遅刻しちゃって廊下に立たされたり・・・ いろいろ大変だった。

今日は軽音休みだったから直、家に帰ってさ。途中、自販機でジュース買ったら・・・なんと

当たりがでたぁぁぁぁぁぁあああああああああ❤ まぢ嬉しかった!

それからいろいろありまして、、、今に至る。

じゃあ飯食べて、ギターやって今日は寝まーす☆

ばいばぃ(ノ∀`☆)


「更新完了っと! 腹減ったぁ。ご飯ご飯!!」

凛はリビングへ下りていき、ご飯を食べから部屋に戻り、ギターを弾き語った。

     


―思い出した物の 笑顔が微笑み返す

振り向こうとして戻った横顔 切なく哀しい思い出が

感覚鎖に縛られて 暗闇暗黒覆い隠した

終わりがあること知っていた黒

始まり探したここは白

切なく暗い場所は今 未知満ち足りない透明がある

想い思った心の鎖は いつほどけるのでしょうか

錆ついていて 解けない迷路のようでした

叫んで 泣いて 振り返っても

そこにはなんの形もない 初めて終わりを知りました

コトバじゃない事の葉を 一枚一枚拾って集めて

それでも姿は見えないの 終わりは永遠と知りました―





歌い終わると凛のカバンがゴソゴソと動いた・・・




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