時をかけた僕等
第一話
2010年 春ー
アタシ相澤 由梨は
親友の野原 愛美と
マンガ喫茶に来ていた。
お互い現在25歳の独身。
愛美は老人ホームで介護の仕事を。
由梨は保険の営業の仕事をしている。
愛美とは高校の時に出逢い卒業してからも頻繁に会っている。
愛美「マジこのマンガ面白過ぎる」
由梨「早風くんだっけ?」
愛美「風早ね」
この日はマンガ喫茶でゆっくり時間を過ごしていた。
愛美「風早くんみたいな彼氏はおらんかね?」
由梨「いない」
愛美は最近3年付き合っていた彼氏と別れた。
愛美「マンガみたいな恋愛したいよねぇ」
由梨「アタシは久商と一度でいいから付き合いたかった」
愛美「出た!!久商(笑)」
高校の時に由梨が一目惚れをした相手。
名前も分からず制服が久吉商業高校の制服だったから頭文字を取って"久商"とあだ名を付けた。
由梨「今頃何してんだろ-か」
愛美「結婚して幸せな家庭を築いているだろう」
由梨「呪い殺されたいの?」
愛美「冗談だってば」
*