時をかけた僕等
ﾁｬｲﾑが鳴ったので
由梨も自分の席に着いた。
愛美は窓際の一番後ろの席で由梨は反対のドア側の一番後ろ。
教室に担任の教師らしき男性が入って来た。
「これから体育館で入学式があるから静かに移動するように。それからー」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗー
先生が付け足して言おうとした時、教室のドアが開いた。
窓際の由梨は斜め後ろを見た。
茶髪の男子が入って来た。
その後ろから
卒業して以来
一度も見かける事がなかった
一目惚れの相手が居た。
*
