Mという名の何か。
5M
店に戻るとM女の娘たちが3人出勤していた。
女王マオには客がついていた。
あたしは牧原に金を渡し、豹柄クッションの上に腰掛けた。
マオ以外の娘たちと言葉を交わしたことがない。
交わす必要もない。
ワイドショーがやっている。
政治家が死んだ。
そんなニュースが流れてる。
政治って何だろう?
あたしは思った。
この国の何を動かしているのだろう?
自民党しかしらない。
「ねぇ、オーナー」
あたしは仕切り板の端から顔を出し牧原に声をかけた。
「どうした?」
「政治って何?」
「ん?」
牧原は驚いている。
「おまえ、ソラ様とヤバイ薬でもやったのか?」
あたしは笑った。
「やってないよぉ・・ただ、ふと思ったんだ。政治ってどんな意味をもち、一体何を動かしているのかなって」
牧原はきつく見えがちの鋭い目つきを更に細めて唸った。
「国民をMと定義したSによる支配ってところかな」
「それが政治?」
「そう、それが政治」
そのとき電話が鳴った。
プルプル プルプル
「ありがとうございます、クラブeでございます」
女王マオには客がついていた。
あたしは牧原に金を渡し、豹柄クッションの上に腰掛けた。
マオ以外の娘たちと言葉を交わしたことがない。
交わす必要もない。
ワイドショーがやっている。
政治家が死んだ。
そんなニュースが流れてる。
政治って何だろう?
あたしは思った。
この国の何を動かしているのだろう?
自民党しかしらない。
「ねぇ、オーナー」
あたしは仕切り板の端から顔を出し牧原に声をかけた。
「どうした?」
「政治って何?」
「ん?」
牧原は驚いている。
「おまえ、ソラ様とヤバイ薬でもやったのか?」
あたしは笑った。
「やってないよぉ・・ただ、ふと思ったんだ。政治ってどんな意味をもち、一体何を動かしているのかなって」
牧原はきつく見えがちの鋭い目つきを更に細めて唸った。
「国民をMと定義したSによる支配ってところかな」
「それが政治?」
「そう、それが政治」
そのとき電話が鳴った。
プルプル プルプル
「ありがとうございます、クラブeでございます」