神様は知っている
「さぁなって…知らないのか?自分の親なのに」
「知らね。」
「不思議な奴だなお前…」
光はヤケに冷静な奴だな……
よく純平と友達になったな…
「はぁ~!。幸助ってお坊ちゃんなんだな~…あ!なぁ!今日お前んち行っていいか!?」
「いいけど?」
「おっしゃああ!!光も行くよな!?」
……出来れば光は来てほしい…
俺。コイツ抑え込む自信ねぇし
「俺は駄目だ。」
うおい!!
「何で?」
「今日は佳奈【かな】とデートなんだ。わりぃな」
「……佳奈?」
「アソコに居る奴。おーい!佳奈!」
光がそう呼ぶと。席に着いていた女が一人振り返った。
そしてこちらに歩いてくる。
「コイツが佳奈だ。」
「はじめまして。神上君。橘 佳奈【たちばな】です。」
「……へぇ。よろしく。」
「おい。何だ今の納得は…」
「別に?好きな仔となると熱いな光。」
そう茶化すと少しだけ頬を赤くした。
あのメガネ君も照れんだな……
こういう人間楽しい………………