神様は知っている





でも。俺にはこの佳奈って女が気になる




心に迷いを持っているようだ……






「おい、橘。」


「佳奈でいいよ?」

「…じゃぁ、佳奈。お前の好きな奴って誰だ?」





そう聞くと、三人がピタッと止まった。




……皆の心が嫌がっているのを感じた





「……幸助。どういうことだ?」


「好きな奴聞いただけだ。別に変なことじゃねぇだろ?」


「…………それも…そうだけど」







光。



何をそんなに嫌がってる?





純平は、何にそんなに怯えている?





佳奈は…何故そんなに慌てている……?






「……何なんだよ」


「嫌!何にも?!お、おいおい!!暗くなんなよ~!」





純平の明るい声に。雰囲気が和らいだ。






…………二人とも。笑顔が戻った






「…………へぇ……」



「?な、なに?」



「別に??」






そーいう事かよ……






光と純平が友達になった理由。分かったかも知れねぇ…………









< 12 / 70 >

この作品をシェア

pagetop