君の隣で ーセンセイとアタシー
マンションに着いて、お釣りも貰わずに最上階直通のエレベーターに乗り込んだ
もちろん、俺以外の住民は乗ってない
けれども最上階までの時間もイライラしながら待っていた
だから、エレベーターが開いた瞬間に出たものだから肩をぶつけてしまった
「って…」
合い鍵で俺の部屋に入ると、キッチンには和奏はいなかった
洗面所にも、いない
でも洗濯機が動いていたから、ベランダに足を向けた
「わ……かな……」
ベランダには和奏がいた、でもしゃがんで身体が震えていた