君の隣で ーセンセイとアタシー


side.wakana


「はぁ……」


ダメだ…なんかしてないと落ち着かないし、考えてしまう…先生のこと


あたしはズル休みをしたのだけど特にすることもなく、家事をしていた


先生の書斎と寝室は床ばかり見ていた


なんだか人の部屋をジロジロ見るのは、嫌だったから



大体の掃除機がけを終わらせて、昨日干していた洗濯物をリビングで畳んでいた


ふんわりと柔軟剤の良い匂いが少し心を落ち着かせてくれていた


「……はぁ」


それでも口から零れるのはため息ばかり




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