君の隣で ーセンセイとアタシー
和奏は目だけで周りを見た
もちろん俺たちのしりあいなんていない
俺だってそれくらい確認してからするさ
「大丈夫、誰も見てないよ」
「し、し知らない!」
そう言って和奏は顔を真っ赤にしたまま、俺の胸に顔をうずめた
俺は挟み込むようにしていた腕を和奏の背中に回した
なんだか和奏の体温に癒される
朝から癒されるなんてつかうのもおかしいのかもしれないけど
俺の本音
まじでこのまま電車を降りそこねて(もちろん意図的に)、仮病でも使って和奏とまったりと1日を過ごしたい
昨日までそうしていたはずなのに、和奏から離れたくない
この体温をずっと身体で感じていたい