君の隣で ーセンセイとアタシー


「ひっ…」


荒々しく蹴られた缶はあたしの後ろの壁に当たってべこべこにへこんだ


「なぁ?あたしら聞いてんだけどぉ?」

「そうよ、さっさと答えたら?」

「そ、それは…」


じりじりと迫り来るような先輩方のオーラ

何を言っても無駄のように感じられた

だからと言って答えなければ解放はしてくれない

今の状況自体があたしにとっては最悪なこと


でも…なんて答えればいいの?


「取り入ってなんか…してません…き、今日もたまたま偶然に…」

一緒の時間に駅に降りただけです


そう言おうと思ったのに先輩方は待ってくれなかった




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