君の隣で ーセンセイとアタシー
ただ俺の胸に身体を預けていた
「和奏…?」
「………」
俺が声をかけでもギュッとジャケットを掴むだけ
「じゃぁ…真壁センセ後頼みます」
「あぁ…お大事に…」
俺の車の助手席に乗った(乗せた)和奏はただじっと窓に視線を向けていた
真壁が「藤咲もな」って言ったけど、なんの反応もしなかった
何されたんだ…和奏
アクセルを踏み込んで家に急いだ
急ぐ中でも俺は和奏の空いた手に俺の手を重ねた
和奏はなんの反応もしなかったけど、俺がそうしたかったんだ
何の理由もないけど