君の隣で ーセンセイとアタシー


「…あぁ…今、お風呂に入れた」

『…そっか…で、何されたか話してくれたのか?』

「いや…なにもないよって…」

『信じてないよな?』

「もちろん」


信じる訳ない

和奏をお風呂に入れて暖めて、俺は取り敢えず真壁に電話していた


和奏のあの引きつった笑顔で言われたことを信じろなんて無理な話だ


俺のファンクラブってそんな過激な奴がやってれなんて、正直考えたくない


奴らは俺を自分の理想の『王子様』としてしか見ないからな

そんな俺が和奏と、しかも『笑顔』で登校なんて考えられなかったのかもしれない


でもこんなのはやり過ぎだ




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