君の隣で ーセンセイとアタシー


パチンと乾いた音がそこに響いた

自分の頬が叩かれているってわからなかった


じんじんと痛むそこを押さえてふらりと壁に寄りかかった


なんで?

今日は葵衣さんと一緒に登校してない

むしろ生活の場自体がかわった


でもそんなこと話せない

ただ先輩たちの怒りが収まるのをまっているだけ


「あの先生だってあたしたちの味方だし?」

「え…」


あの先生?

葵衣さんのことじゃないよね?


「あたしたちにはあんたが付きまとってウザイって言ってたし?」



なにそれ…つきまとう?




< 221 / 345 >

この作品をシェア

pagetop