君の隣で ーセンセイとアタシー
ありもしない希望よりも驚いた
と言うか凄く、緊張する
「やぁ、連絡もしないですまないね」
「い、いえ…」
連絡を受けたときマジで驚いたっていうか…
「いや、私も会社からの帰りだから長居はしないつもりだから」
そう言う来客者をソファーに促した
そうしてキッチンでコーヒーを淹れようと一歩踏みだそうとすると
「いい、葵衣くん。そこに座ってくれ」
「…はい」
先ほど「会社から帰り…」と言った人と思えない声音
怒っているようで、そうでないように思えるその人の表情
でも俺には何を話すか大体わかっていた