君の隣で ーセンセイとアタシー
「っ…どこだ……」
搭乗口の近くには俺が出てきてびっくりしてる係員だけで、和奏はいなかった
「っ…携帯っ!」
そう思ってスーツのポケットに手を突っ込むが、ない
「あっ…バッグの中か…」
お手洗いかと思い搭乗口に近い場所に行くが、入れないし…困った…
何してんだ俺、と思い振り返ると搭乗口から離れたベンチに見覚えのある真っ黒な髪の毛
「和奏…?」
近づくと俺の高校の制服だとわかった
つまりは…
「せ…先生…」
「和奏…っ、藤咲、どうしたんだ、みんな乗り込んでるんだ、早く行こう」