君の隣で ーセンセイとアタシー
「和奏はそうやって…俺に話さないんだな…」
「……違うよ…」
「俺は頼りないからだ」
「違う……そんなんじゃない…」
先生の腕があたしの身体を包んだ
「良いんだ……でも…信じて、俺の隣りは和奏しかいらないから…誰が居たって…和奏がいなきゃ意味がないから」
「…葵衣…さん?」
顔を上げて葵衣さんの顔を見た
その時目があった
優しい表情の、学校じゃ見れない“葵衣”さんの目を細めた優しい笑顔があった
「ここでキスしたら怒る?」