君の隣で ーセンセイとアタシー
side.wakana
先生のワガママで普通はエコノミーの狭い席なんだけど、追加料金は先生持ちでビジネスクラスの席に座っていた
先生がそばにいるおかけで、さっきよりは気分が良くなって、でもまだ完調じゃなくて、あたしは先生に頼んでブランケットを膝にかけていた
ブランケットの下では先生から握ってきたまま、あたしも指を絡めて握っていた
先生の心地良い鼓動と“繋がっている”っていう安心感があたしをうつらうつらと夢の世界へ
夢の内容は覚えてないけど、無意識に先生の体温を求めて更に先生に寄りかかった
その時先生が何かを言っていた気がする
でも朧気で眠気もあって多分あたしの願望が聞こえていたと思う
“このまま二人でどこかに行きたいな”
って言う願望が