君の隣で ーセンセイとアタシー
初*親友?


「グランドホテルにお願いします」



福岡空港に着くとすぐにタクシーに乗って今日泊まるホテルに向かった


まだ大丈夫


いや…俺がまだこうしていたいんだ


機内から降りて、空港内、タクシーに乗っても俺は和奏の手を握ったままだった

和奏は俺にされるがままの状態で戸惑いがちに、でも拒否した感じはなかった

だから俺も手を繋いだままだったんだけどさ


ホテルに着くとパッと手を放してきた和奏



俺が反射的に和奏に顔を向けた


和奏も俺の顔を見ていたらしく目が合った

そして顔を真っ赤にした和奏は


「つ、着いたから…」



と言った


あぁ…ほらそんな顔するなよ……




< 254 / 345 >

この作品をシェア

pagetop