君の隣で ーセンセイとアタシー
初*親友?
「グランドホテルにお願いします」
福岡空港に着くとすぐにタクシーに乗って今日泊まるホテルに向かった
まだ大丈夫
いや…俺がまだこうしていたいんだ
機内から降りて、空港内、タクシーに乗っても俺は和奏の手を握ったままだった
和奏は俺にされるがままの状態で戸惑いがちに、でも拒否した感じはなかった
だから俺も手を繋いだままだったんだけどさ
ホテルに着くとパッと手を放してきた和奏
俺が反射的に和奏に顔を向けた
和奏も俺の顔を見ていたらしく目が合った
そして顔を真っ赤にした和奏は
「つ、着いたから…」
と言った
あぁ…ほらそんな顔するなよ……