君の隣で ーセンセイとアタシー
一気に埋まる座席、一気に減ったお料理のお皿
それを慌ただしくスタッフさんが補充を繰り返していた
あたしたちの食事時間は1時間だけど、高校生の1時間は長い
男子は肉系のお料理の周りを行ったり来たり、もちろん実演料理のステーキの場所ばかり
女子は少量でたくさんの種類を大きなお皿に盛って、友達同士で分けたりしている
「あ、和奏、それ美味しそう」
「いいよ、食べる?」
「うん、…ぅわ、美味しいっ!」
「じゃあ、後で取りに行こうか?」
「うんうん、種類たくさんあるから楽しいね♪」