君の隣で ーセンセイとアタシー
「んんっ……あ…ぁ…ぉぃさん?」
うっすらと開いた瞳
和奏は何度かまばたきを繰り返して俺を見つめてきた
そして頭も覚醒したのかガバッと身体を起こす
「っ!しゃ……」
「急に起きたら危ないから…」
俺は真正面をじっと見つめる和奏をベッドに寝かせようと両肩に手を置いた
すると俺の右手に手を触れてきた
「…あの写真…は?」
「削除したよ…あのアドレスも拒否した」
「…誰からだったの?」
「さあ…ほら良いから横になって?」
「葵衣さん…見学旅行は?」
「和奏の方が大事」