君の隣で ーセンセイとアタシー
「葵衣くん……君もわかっているだろうけど…あの子は気い遣いなんだ」
和真おじさんはしみじみと和奏の小さな頃を話してくれた
「…和奏が生まれた頃は私の会社が軌道にのっていて私も真由美も家に帰れないことが多かった…志乃さんに家のことを任せっきりだった、もちろん真由美も私も時間があれば和奏の子育てに参加はしたつもりだよ」
「えぇ」
「…志乃さんも4人のお子さんがいるからね、子育てはプロだから安心して任せていたよ、もちろん和奏は素直で優しくていい子に育ってくれたよ、親だからそう思うだろうけどね」
と、くしゃりと顔のシワが優しくよった和真おじさん