君の隣で ーセンセイとアタシー


なんとかバスを降りるまで…我慢しなきゃ…


汗を拭った時だった


キキッーー!


バスが勢い良くブレーキをかけたことで乗客たちがバランスを崩した


「きゃっ」


「な、なんだ?!」


そのうちの一人が……


「っ!?」


しかも男性があたしにのし掛かってきた


「すっすいません!!」


その男性は凄く謝ってくれたけど…


その時のあたしはあの時の感触が蘇ってきて…


「うぇっ…」


「き、君大丈夫?!と、止めてくれ!」

「きゅ救急車を呼んで下さい」


男性の声と女性の声が入り混じった中であたしは意識を手放した




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