君の隣で ーセンセイとアタシー
その日以来あたしは男性に恐怖を抱いてしまった
年なんか関係なかった
唯一大丈夫だったのは家族だけだった
だからあたしは未だに男性免疫がない
むしろ未だに恐怖を抱いてしまう
のに…先生は違っていた
「……か、な…和奏」
「ん……ぁ、お母さん…?」
ゆっくりと目を開けると涙目のお母さんがいた
傍らに志乃さんも
「…あたし?」
「……バスで学校に行ったの…?一人で?」
「……バス……」
「葵衣さんは?一緒ではなかったの?」
「お母さん、和奏ちゃんは混乱してます」
「医師(せんせい)……」