君の隣で ーセンセイとアタシー
side.wakana
ソファーに座った先生の探るような視線が痛い
おまけになんだか怒りのオーラが感じられるけど…?
あたしなにかしたかな?
そんな先生に話しかけるのも怖くなって、さっきまで読んでいた小説の続きに逃げた
「和奏、明日からはちゃんと起きるから…一緒に行こうな?」
「え……いえ…自転車で行きます、それに明日は佐山医師のカウンセリングを受けるので…休みます」
まさかそんなことを言われるなんて思わなかった
それに…さっきあたしは先生に触れられるのを拒んだのに