君の隣で ーセンセイとアタシー
「ダメだ、俺はご両親に約束した。だから自転車通学なんか認めない」
「そっそんな…それに先生と一緒だからって……こうならないとも限らない…」
「…でもダメだ、自転車通学するなら俺が車を出す」
「……」
どうしてそんなに自転車通学を嫌がるのか、あたしはこれ以上誰にも迷惑をかけたくない
先生を拒んだあたしの身体が、先生と一緒に電車に乗って何事もなくすむはずがないのに…
だからあたしは自転車通学をしたいって言った、のに
「……先生と一緒に乗っても……ダメかもしれないのに…」