君の隣で ーセンセイとアタシー
「それは…」
「さっきだって…あたしは先生を拒んだのに……」
「拒んだ」と言う言葉に先生は傷ついた表情をした
あの時の恐怖が蘇って家族と佐山医師以外に触れられたくない、と身体がさきに訴えていた
それは先生であっても一緒だったみたい
昨日は不思議と先生の手を握れたのに…
たった1日の出来事でダメになちゃった…
「……でも…一人では…」
「今までも自転車通学をしてたし、大丈夫だよ?先生に迷惑かけたくない」
「……そんなこと言うなよ…」
「えっ?」