君の隣で ーセンセイとアタシー


その時間は20分も続いた

あたしは一生懸命鈴村先生に相槌をうったり、愛想笑いをしたりしていた


のに、隣の先生はまぶたを閉じたまま腕を組んで寝たふり?


ずるいよ…
でもそんな姿も鈴村先生をトリコにしてるみたい


「構うことなんかなかったのに」


「そ、そんなわけには…」


少し前を行くの鈴村先生に聞こえないようにあたしの耳に囁く


「和奏はまじめだねぇ~」


通学路で呼び捨てにするなんて!


「せっ先生が不真面目なんです!」



早口にまくし立てると先生と並ばないように早歩きをした




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