君の隣で ーセンセイとアタシー
side.aoi
「くくっ…」
そんな早歩きしたって大人の俺ならすぐに追いつくってのをわかってないな、和奏
俺は少しだけ速度を早めて和奏に追いつこうと思ったが
「和奏!おっはよ~」
和奏の友達に隣をとられてしまった
まぁ…いいか、自宅では隣は俺のモノだし?
そんなことを思っていると、前に居たはずの鈴村が急に俺の隣にいた
「先生?さっきの話のことなんですけど…」
はぁ?何か話してたか?
俺は鈴村の方には向いてないから話がわからない(話も聞くつもりもない)
「先生ってその…彼女とか…います?」