君の隣で ーセンセイとアタシー


鈴村先生はあたしの肩をポンっと軽く叩いて屋上を出ようとドアノブに手をかけた


「生徒と恋愛なんて如月先生がするはずないもの」



そう言って鈴村先生はあたしを置いて屋上を出て行った



鈴村先生は確実にあたしを疑っていた


それに鈴村先生なら今日会えたなら明日も会えると思って、今日と同じ時間に駅に来る


絶対に


好きな人に会えるなら朝早く起きるくらい鈴村先生ならやりかねない



「……やっぱり自転車じゃなきゃ…」


今日帰ったら先生に伝えなきゃ…やっぱり一人で通学しますって…

危険を冒してまであたしと婚約者でいる必要ないって


言わなきゃ…




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