君の隣で ーセンセイとアタシー


先生の後ろは何やらガヤガヤと人の雑音が聞こえた


「もしかして夕飯食べてます?」


『ん~、なんか付き合えって強制的に、でももう帰る』


「…無理しなくても良いですよ?」


『無理なんか…『如月先生?』』



先生の後ろで聞こえた声に反応してしまって思わず電話を切ってしまった


その声は鈴村先生だと思う


じゃぁ…先生が一緒なのは鈴村先生…?


二人で夕飯を食べた?


…なんか…


そう思うと夕飯を用意したあたしがバカみたいに感じた


そうなら早く言ってほしかった


あたしは携帯をリビングのテーブルに置くと、ダイニングに用意していたしゃぶしゃぶセットにラップをかけて片付けをはじめた




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