おそろいのキーホルダー
すると、健ちゃんはそんなあたしを見透かしたように
「余計なこと考えてるんじゃないよ」
「…ゴホッ…」
なんで、わかっちゃったの?
ゴクンとおにぎりを飲み込むと驚いた顔で健ちゃんを見つめる。
でも、健ちゃんはそれまでもわかっていたようにふっと鼻で笑うと
「皐月が考えてることぐらいわかるっつーの」
と、言ってあたしの頭を小突いた。
きゅん。
今の仕草好きだな。
ポッと赤くなった頬を、手で覆う。
「恥ずかしい…」
そう言って、俯くあたしに健ちゃんは意地悪に笑い、あたしの頬に片手を添えると
「もっと、恥ずかしいことする?」
「…ふぇ!?」