おそろいのキーホルダー
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幸せな気分のまま、5時間目を受けているあたしの顔は気持ち悪いほどニヤニヤ。
そんなあたしに、アキが話しかけてきた。
「気持ちわりぃぞ、顔」
アキは属で言うイケメン。
だけど、毒舌なところがたまに傷。
まー、それでもモテるんだけどね。
「ふっふっふっ…聞いて驚かないでよね!」
あたしはアキに自慢気に話し出す。
アキはそんなあたしに冷たい目線を向けている。
だけど、そんなのお構いなし。
「健ちゃんが、照れたの!」
「は?」
え?聞こえなかった?
「だーかーら!健ちゃんが赤くなって照れたの」
もー可愛かったな、と言うあたしをアキはフンと鼻で笑う。