おそろいのキーホルダー




「あ、あたしなら暇ですし…いいですよ?」



うん、授業サボれちゃうから全然ラッキーじゃん。


ね?と怖い顔のアキを見上げる。



「阿呆」



アキはあたしを見ることなくポツリと言った。



「…ごめん」



小さく謝ると、そういう意味じゃない、と言って優しく笑うアキになんだか不思議な気分になった。




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