【短編】美少女のあの子
照れてる。
かわいー…
チュ… チュ…
くせのある髪を、もじゃもじゃに混ぜる。
「ちょ…はつ美ぃ…」
「答えてくれないの?」
私がべったりくっつき過ぎて、どう身動きとればいいのか分かんないみたい。
結局、口には先生の方からキスしてきた。
「好きに決まってる…」
「はは 決まってんだ」
「ねぇ…」
先生が、とろ~んとした目でこっちを見る。
「このまま布団の中入っちゃっていい?」
「え?今?
えーまだ早くな~い?」
「はつ美がさっきからべたべたキスしてくるからさぁ…もぅ…」
「うわ こりゃ大変」
「うるさい」
ラブラブで
彼の知らない内に完全に主導権を握ってる私。
でも、彼の意味不明な言動のために、たまにそれが上手くいかないことも。
そんなことをくり返しながら、結局ずっと上手くいってる。