【短編】美少女のあの子
はつ美
「はっちー!今日午後どこ行こっか?」
「あ…
ごめん今日は…ちょっと」
「え… ああ~~分かった!
また彼氏の家行くんでしょ」
「へ… へへ」
私の彼氏は、高校のころ私の塾の先生だった。
私が卒業するまでは隠れて付き合って…っていうか、
隠しすぎて付き合ってるっぽいことは何もしなかったけど。
大学に入って私は上京して、彼は地元で学校の先生になった。
つまり遠距離恋愛をした。
彼は地元で高校の教師になるのが夢だったし、私もこの大学に入るのが夢だった。
どっちも譲れなくてそういう結果になったけど、
でも今年、彼は来てくれた。
大学2年の今、私はいつでも彼に会える。
私が学校が終わって、彼が仕事が終わって、
夜にご飯を作りに行ったりして、何となく部屋で過ごす。
なんて幸せな日々。