I need you.
玄関を出ると、亜美菜がチャリに座っていた。

「よ♪ごめんねこんな時間に」
「ばーか、まだ7時だし。夜遊び上等♪」

亜美菜は、いつもの笑顔で笑った。

「夏貴ね、今は、野球に集中したいんだって。だから、別れようって。」
「そっか。」
「でもなんかね、そこまで辛くないの」
「…そか」
「不思議だよね。涙も出なかった」

…あたしと同じ。
ぶっちゃけ、今でも全然気にしてない。
…亜美菜も、同じ気持ちなのかな。

「だから…今までありがとね。ふっきれたわ」
「おぅ」

これで…いいのかな。
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