I need you.
「莉璃…」
「‥ゴメン‥」

あたしは教室に向かって走った。
周りからは、そう思われてたんだ。
やっぱりあたし、間違ってたんだ。


夏貴とは、付き合っちゃいけない。


ダメなんだ。
夏貴を好きになっちゃ。
諦めなくちゃ。

思えば思うほど、涙が溢れてくる。

あたしは、教科書を鞄に入れ、そのまま学校を抜け出した。
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