I need you.
制服着た中学生が行く場所なんてあるはずもなく、地元をウロ②していた。
家には親がいて帰れないから。

誰にも会いたくなくて。
一人になりたくて。

誰もいない場所を片っ端から探し歩いた。
そして見つけた、小さな公園。
遊具は一つしかなくて、あとは砂場があるくらい。

あたしは小さなベンチに座った。
途端、止まったハズの涙が急に溢れてきた。
あたしの頭には、もうこの二文字しかなかった。



『別れ』



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