巫女が捧げるモノ



綺麗な、彼の差し出された手。



おいしい誘惑。



その誘惑は、私にはとてつもなく魅力的で。



延ばしていた手を、ハッとして自分の方へ戻した。



行きたい…

この人と…リアスと一緒に。


…だけど、何故か即答出来ない。



「…まあ、お前が出て行きたい時に言えばいい」


「…え?…うん」



リアスの優しい言葉。

それって、私とこれからも居てくれるってことだよね?



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