巫女が捧げるモノ
「……え?」
「お前は、巫女なのか?」
何故わかったのか…驚いた。
巫女らしい姿は一切していない。
母が普段は民らしい格好をしろと言われたから。
理由を尋ねると、『魔物に襲われるから』って言ってたっけ。
「…で?どうなんだ?巫女かと聞いている」
「…あっえっと…はい。私は巫女です」
考え事でトリップしていたらしい。
リアスの少し苛立った声色によって意識が戻った。
うーん。
やっぱり、この黒髪で分かったのかな…。