君にゾッコン注意報


「うーん…。」



そう言いながら、顎に手をかけ何かを考え始める先生。


顔だけはいいので、このような何気ない一つ一つの仕草もサマになる。



あたしはそんな先生を穴があくほど、ジッと見つめた。




『……。』

「……。」



沈黙が流れる。


それは、

先生の真剣さがそうさせているのか、
あたしの緊張がそのような空気を作っているのか。


…多分、どっちもだ。



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