君にゾッコン注意報


思わず体が固まる。


だけども、いつもはビンタをするところ。

今日はなぜか抵抗する気にはなれなくて。


あたしは大人しく、先生の腕の中で小さくなった。



『だって無理じゃん、そんなの…。』

「無理じゃないよ。
だって俺が実際なってるもん。」



しっかりとあたしに視線を絡めてくる先生を、思わず見上げる。


先生があたしを抱きしめる腕が、より一層強くなった。



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