君にゾッコン注意報
あたしの声と重なる、大きめの高い笑い声。
あたしはもちろん、美々も声がした方に視線を向けた。
「金本のやつ、まじで抜け殻みたいになってるの!」
ドクンと心臓が跳ねるのが感じた。
さっきから、笑い声や話したりしてるのは、少し派手なクラスの女の子たち。
ぶっちゃけ、あたしが苦手なタイプ。
その子たち、今、『金本』って言ったよね…??
ダメなことだと分かってはいるんだけど、続きが気になったあたしは、そっと壁に耳を当てた。