君にゾッコン注意報
…どうしよう。
すごく嬉しい。
先生のらしくない口調と声の高さが、真剣さを物語っていて。
余計にあたしの心を刺激する。
「…美緒、行くぞ。」
『えっ??』
気づいた時には、もうあたしは先生に引っ張られていて。
先生の車に一直線で駆け出していた。
なんか、繋がれた右手が熱い。
後ろから健クンの叫ぶ声が聞こえたけど、そんなの気にならないぐらい、右手に全神経が集中していた。
メニュー