君にゾッコン注意報


その余裕さが、よけいにあたしの不安を仰う。


頭に浮かぶのは、最悪の光景。



だって、

証拠もある。

妹さんが知ってるということは、妹さんが噂を流してるかもしれない。


そしたら、あたしたちっ…!



「どうする??付き合う??

俺とつき合ったら、これ、捨ててあげるよ??」



『捨ててあげるよ』、その言葉に頭が少し反応する。


だって健くんと付き合えば、先生も職を失ったりしない。


本当は一緒にいたいけど、


先生を悲しませることはしたくないの。



だったら――。



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