君にゾッコン注意報
「――やめろっ!!」
それは突然の出来事だった。
健くんが大声を出していて。
その隣には…、
「大丈夫か!?美緒!?」
いとも簡単に。
ネガを奪った、先生の姿――。
「返せよっ!!」
健くんが先生に突っかかる。
そして、ネガを取り替えそうと、手を伸ばした。
でも身長が健くんより数センチ大きい先生に、健くんが及ぶはずがない。
『なんで、いるの…??』
健くんを隣に、すました顔をする先生に、そっと歩みよる。