君にゾッコン注意報
『……。』
「……。」
観覧車が動きはじめてしばらく、無言の空気があたしたちの間を流れる。
けど、その沈黙は決して気まずいものじゃなくて…
優しいもの。
言葉なんて、いらない。
そんな穏やかなものだった。
『……。』
チラッと先生を盗み見する。
半日間、先生メガネバージョンを見てきたけど…
まだ全然なれない。
むしろ、バックには夕日が照らされていて。
かっこよさが倍増していた。