君にゾッコン注意報
そういえば…
今日、こうやって先生と2人っきりになるのはじめてだ。
午前中は健クン騒動で色々あったし…、
遊園地も人が溢れかえっていた。
…せっかくの先生との、落ち着いて喋れるチャンス。
有意義に使いたい。
そう思ったあたしは、口を開いた。
『…せっ』
「なぁ。」
あたしが何かを喋るより先に、先生がそっと口を動かした。
その低い声は独特の響きがあって…
結構ドキドキする。
『…なぁに??』
ドキドキを隠すように、平常心と見せかける。
だけど…
そんな平常心なんて、次の先生の言葉でふっとんでしまった。
先生が言った言葉は、それぐらい衝撃的なものだったんだ。