君にゾッコン注意報


今回のことだって、先生があたしたちの未来を思って、一生懸命考えてた結果。


そこには、深い愛情が感じられた。


だけど、子供のあたしには、それを受け入れられなくって。


未来のことなんて、どうでもいいから。


今、一緒にいたいと思ってしまうの。



『やだよ…。』



絞り出すように、声を出す。


その瞬間、

先生に抱きしめられた。



『……。』



今までにないってぐらい、

強く、固く。


先生の体温が、痛いぐらいにダイレクトに伝わる。


< 293 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop