君にゾッコン注意報
今回のことだって、先生があたしたちの未来を思って、一生懸命考えてた結果。
そこには、深い愛情が感じられた。
だけど、子供のあたしには、それを受け入れられなくって。
未来のことなんて、どうでもいいから。
今、一緒にいたいと思ってしまうの。
『やだよ…。』
絞り出すように、声を出す。
その瞬間、
先生に抱きしめられた。
『……。』
今までにないってぐらい、
強く、固く。
先生の体温が、痛いぐらいにダイレクトに伝わる。